21日の仮想通貨ビットコインは7000ドルの心理的サポートを下抜け、足元では6900ドル付近を推移している。価格推移はレンジ内で収まっている中で、市場ではボラティリティの低下から今後、大きな動きがあるかもしれない。

(出典:Coin360「BTC/USD 1日」 4月21日午前11時 )

IVが大幅下落

仮想通貨データ提供企業のスキューによると、3月の仮想通貨ビットコイン暴落以降、インプライド・ボラティリティ(IV)が下降トレンドにあることがわかった。


(出典:Skew)

IVとは将来予測される価格変化率のことで、値動きが大きいとボラティリティが高くなり、反対に小さいと低くなる。つまりIVが低下している現在は、市場参加者が将来の値動きに安心感を持っていることが示されている。ボラティリティの減少は米株式市場が安定してきていることにも影響を受けているだろう。

ここ数日は米国政府やFRBの措置によって、回復の兆しを見せている。この株式が大きく動くことがあれば、ビットコインのボラティリティにも大きな影響を与えるかもしれない。

ステーブルコインの時価総額90億ドル超える

今後の大きな変化を測る指標として一つ注目したいのが、ステーブルコインへの資金の流入だ。

仮想通貨データ分析企業コインメトリックスのデータによると、現在流通しているステーブルコインの時価総額が初めて90億ドルを突破した。約1ヶ月半前は60億ドルだったため、わずかな期間で1.5倍に増加した。

ステーブルコインの時価総額上昇はボラティリティの上昇に繋がるとの指摘もある。ステーブルコインに集まっている資金がビットコインに流れ込めば、一気に価格を押し上げる可能性があるからだ。

仮想通貨分析のトークンアナリストのシド・シェカール氏は過去に、ステーブルコインのテザー(USDT)の時価総額増加の影響についてコメントしている。

「テザーが数多く存在し、取引所に保管されているほど、トレーダーはすぐに売買することができるため、価格が急激に変動する可能性が高くなる。これは当然、ボラティリティの増加につながる」