仮想通貨企業ビットワイズによると、2025年第1四半期における上場企業のビットコイン(BTC)保有量が前四半期比で16.1%増加した。
ビットワイズが4月14日にXへ投稿した内容によれば、上場企業によるビットコインの合計保有量は第1四半期末時点で約68万8000BTCに達し、同四半期中に新たに9万5431BTCが追加された。
これにより、ビットコイン価格を1BTCあたり8万2445ドルとした場合、企業による合計保有額は約567億ドルとなり、評価額ベースで約2.2%増加したことになる。
Source: Bitwise
また、ビットコインを保有する上場企業の数も79社に増加し、そのうち12社が初めてビットコインを購入したと報告されている。
初めてビットコインを購入した企業の中で最大規模の買い手は、香港の建設会社ミン・シンであり、その子会社リード・ベネフィットが第1四半期に合計833BTCを取得。内訳は、1月に500BTC、2月に333BTCとなっている。
次に大きな初購入者は、保守層に支持される動画共有プラットフォーム「ランブル」であり、3月中旬に188BTCを購入した。
注目すべき買い手としては、香港の投資会社HKアジア・ホールディングスもある。同社は2月にわずか1BTCを購入しただけであったが、この発表により株価が1営業日でほぼ倍増した。
メタプラネットが319BTC追加購入
一方、日本の投資会社メタプラネットは4月14日の発表で、平均購入単価1BTCあたり1180万円(8万2770ドル相当)で319BTCを追加取得したと報告した。これにより、同社の総保有量は4525BTCとなり、現在の評価額では約3億8320万ドルに相当する。
ただし、これまでにビットコイン購入に投じた総額は581億4500万円(約4億600万ドル)にのぼる。
東京証券取引所に上場するメタプラネットの株価は、4月14日の終値で前日比3.71%上昇したが、翌15日午前の取引では0.5%下落している。
Source: Google Finance
今回の購入により、メタプラネットは世界の上場企業におけるビットコイン保有ランキングで第10位となった。なお、9位にはジャック・ドーシー氏率いるブロックが8485BTCを保有している。
ビットコインの価格は現在8万4440ドル付近で推移しており、過去24時間ではほぼ横ばいである。3月末の第1四半期終了時点からは約2.3%上昇しており、4月7日に米国による新たな関税発表を受けて一時7万5000ドルを下回った水準から回復している。