1月21日、マイアミにて北米ビットコイン会議が開かれ、BSAVEによるCoinbaseのウォレットユーザー向けのビットコイン普通預金口座の開設をアナウンスした。この新たな機能によってCoinbaseのユーザーは日単位で利払いを受け取ることが可能になる。

 

「BSaveはとてもユニークなサービスです。私もその開発中のプラットフォームを利用している一人ですが、そのモデルについて様々な疑問点を問いかけてきました。こういったサービスに関してよく挙がる最も重要な興味深い問題は、取引先のリスクです。初期の段階では、素晴らしいインターフェースを持った素晴らしいサービスですし、バックグラウンドで利子を生成することができる現実的なモデルではあります。彼らにとって現段階での大きなチャレンジとなるのは、預金額に応じてきちんとその利子が得られるのかということと、Upholdが作り上げたようなブロックチェーンによる預金監査の透明性に富んだモデルを構築できるか、という点です」と、BnkToTheFutureの共同設立者でありBitcoin CapitalのファンドマネージャーでもあるSimon Dixon氏は語る。

 

北米ビットコイン会議では、世界の電子決済を再定義するようなテクノロジーと、人々をつなぐ重要なアクセス方法を提供する最新のイノベーションについてフォーカスが当てられていた。

これはビットコインに興味を持ってもらうようなサービスに限った話ではない。実際、ユーザーに従来の銀行と同じようなアドバンテージを提供したいと願うプラットフォームの数は益々増えてきている。

 

Bitfinexのローン提供

Bitfinex loansは信用取引貸付金をP2Pマーケット向けに提供している企業の一つだ。いくら借りたいのかレートを設定し、オーダーすることが出来る。

残念ながら彼らの提供する融資は非常に短期的なもので、市場金利は変動しているため、選択肢として考えるには、利用可能な最大のレートで資本が分配されるようアクティブなメンテナンスが必要とされるのが現状だ。

Patrick Drugan氏は次のように述べている―

「彼らのレートが現在そのコアとなる参照先です。手順はとても簡単です―まずマージンファンドと書かれたタブに移動し、米国ドル、ビットコイン、ライトコインのいずれかをウォレットに移動させます。それからある程度のファンドの金利を設定することで利益が1日単位で深夜に入金されます」

 

MeXBTのCOOであるJoel Cano氏はこう語っている―

 

「私はBsaveのようなプロジェクトは、さらに多くの利用者を得るための手段の一つだと考えています。考えてもみてください、我々は現在素晴らしいテクノロジーに満ちた世界の真下にいますが、もし事業を成功させたければ現実的な金融問題や顧客の要求を的確に探し出す必要がありますし、現存するレガシーシステムと弊社の技術とを統合する必要があります。貯蓄をするということは、新しいユーザーがビットコインを得るための素晴らしい価値を提供できるということでもあります。BSaveや我々のような他のどんなビットコイン業界におけるプレーヤーにとっても、これは本当に挑戦であるといえます。テクノロジーの利点に基づいた持続可能なビジネスモデルを作り出すだけでなく、来るべきレギュレーションに対しても備えなければなりません」

 

一方で、BSaveのCEOであるJonathan Azeroual氏は、例えばアジアなどのマーケットへ規模を拡大し、自社のシステムをできるだけ多くのウォレットに実装したいと述べていた。

Bsaveのアルゴリズムはビットコインの数や貸し付けのレートを最適化するよう開発されており、そのアルゴリズムによって計算された利子が日単位で残高に支払われる。

受取利息は、総スコア×1日毎の受取利子÷クライアントのスコアで計算することができる。