ビットコインのマイニングにおける計算力を示すハッシュレートは急回復したものの、ビットコイン価格は下げ止まらない。25日の18時30分時点では、24時間比で14%マイナスの8350ドル付近で推移している。
(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(1日)」)
本日未明に起きたビットコイン急落の前に、ハッシュレートが急落。一部では、下げ要因という見方も出ていた。
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24日、ハッシュレートは急回復している。
(出典: blockchain.com「ビットコインのハッシュレート」)
中国人マイナー陰謀説は否定
ハッシュレート急落の理由として、中国人マイナーによる陰謀説も出ていた。
コインシェアーズのリサーチ部門トップであるクリストファー・ベンディクセン氏は、ハッシュレート急落について「ほぼ全ての中国人マイナーが先週末に成都のホテルに集まっていた」と指摘。「驚くべきほど同じタイミングだ」と続けた。
Also, with almost every single Chinese miner gathered in the same hotel in Chengdu this weekend, the timing is pretty amazing..
— Christopher Bendiksen (@C_Bendiksen) September 24, 2019
中国のマイニング業者だけでビットコインのハッシュパワーの74%を占めていると言われている。
しかし、中国の仮想通貨ファンドである龍門キャピタルの日本代表サニー・ワン氏は、コインテレグラフ日本版に対して、中国人マイナーの関与を否定。ベンディクセン氏が指摘したカンファレンスについて、ほとんど全ての中国人マイナーが参加して「マイニング業界の交流で、今年一番盛大だった」としつつも、「技術、チップ、マシン、業界の展望等の交流だったようだ」と述べた。
龍門キャピタルは、中国最大の投資ファンドINBlockchainから派生したファンド。2011年に設立し、中国トップクラスの取引所Yunbiの運営の他、100以上のプロジェクトに直接投資、2000以上のプロジェクトを支援した実績がある。