ビットコイン(BTC)は人気のある仮想通貨の中でトップとなっているが、実際のコインを含むアドレスの数はイーサリアム(ETH)より少ないようだ。

ブロックチェーン分析のグラスノードのデータによると、ビットコインのデイリーアクティブアドレスは、イーサリアムのほぼ3倍、ライトコイン(LTC)の11倍、XRP(リップル)の140倍となっている。

Bitcoin: Active Addresses vs. Ethereum: Active Addresses

出典: Glassnode

BTCはほかの通貨よりも速く成長

毎日作成される新しいビットコインアドレスの数は、イーサリアムの約5倍にのぼる。新しいビットコインのアドレスは、ビットコインが半減期後の24時間で47万に達した。一方でイーサリアムは9万となっている。

Bitcoin: New Addresses vs. Ethereum: New Addresses

出典: Glassnode

0.1BTC以上のビットコインを持つアドレスは3,053,970、1BTC以上のビットコインを持つアドレスは815,698となっており、それぞれ過去最高に達している。

本当の成長?

ただし、存在するビットコインアドレスの総数の95%(6億2600万)は、ビットコインを保持していない。これはネットワークが本当に成長しているかどうかに疑問を投げかけている。

Bitcoin: Addresses with Non-Zero Balance vs. Bitcoin: Total Addresses

出典: Glassnode

イーサリアムはよりポジティブか

2017~18年の強気相場の後、何百万ものビットコインアドレスでBTC保有量がゼロになったが、一方でイーサリアムのアドレス数は着実に増加し続けている。

2019年2月以降、イーサリアムの「非ゼロ」アドレスの数では、ビットコインを追い抜いており、現在ではビットコインよりも多い。

Bitcoin: Addresses with Non-Zero Balance vs. Ethereum: Addresses with Non-Zero Balance

出典: Glassnode

ビットコインとイーサリアムで「非ゼロ」のアクティブンなウォレットの割合は、それぞれ3%と0.8%だ。イーサリアムにはトークンが含まれているアドレスの数がビットコインよりも多いが、アクティブアドレス数はビットコインの3分の1となっていることを考えると、小規模なBTCホドラーやネットワークユーザーがイーサリアムに投資する傾向があり、大規模なホドラーやトレーダーがビットコインに投資する傾向が高いとみられる。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン