仮想通貨ビットコイン(BTC)は、米ドルという長年の敵の失墜によって2021年も記録的な年を迎えるかもしれない。最近、米ドル安が進んでおり、主要通貨に対して3年〜5年の安値をつけている。

長期的にはドル安?

一般的にドル安はビットコイン高につながる傾向がある。2020年、ドル指数は価格予想にとって有用な指標だった。

(出典:TradingView「ビットコイン/米ドル(黒)と金(青)とドル指数(オレンジ)」)

新型コロナワクチン開発による世界経済回復期待や新たな景気刺激策で米ドルからリスクの高い新興国通貨への資金流出が起きている。ドル指数は、12月1日、2018年4月以来の低水準となる91.1をつけた。

「希望が潰えたと思った後、超党派で景気刺激策が合意したという報道があった。リスクをとってドルを売る理由になる」とトレーディング企業テンプスのジョン・ドイル氏は解説している。

(出典:TradingView「米ドル指数」)

ビットコイン懐疑派で金支持者のピーター・シフ氏は、「米ドルがスイス・フランに対して2015年1月以来で最低水準取引している」とし、「2021年は米ドルにとって最悪の年になるかもしれず、少なくとも2022年まで続くかもしれないと予想した」

金や銀も最近になって再び上昇を始めている。

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン