仮想通貨相場は反発する動きを見せている。ビットコインは前日比で0.1%上昇し、7900ドル近辺で取引されている状況だ。

イーサ(ETH)は前日比でほぼ横ばいとなっており、201ドル近辺で取引されている。XRPは約2.1%上昇し、足元では0.212ドルで推移している。

アルトコインの中では、ステーキング銘柄が好調だ。仮想通貨取引所コインベースでステーキングがサポートされているテゾス(XTZ)は約5%上昇。バイナンスや日本のコインチェックがサポートしているLISK(LSK)は約10%上昇している。

また分散型ブラウザ「ブレイブ」のベーシック・アテンション・トークン(BAT)は4.7%上昇となっている。BATについては、10日にアマゾンやアップル、ネットフリックスのギフトカードと交換できるようになったとのニュースや、アクティブユーザーが400万を超えたことも報じられた。これらのニュースが好感されているとみられる。

出典:Coin360 11:35時点

CMEのギャップ埋まる

シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物市場では、週末などマーケットが休みの際にビットコインが大きく動く場合、「ギャップ(窓開け)」が生まれる。そして経験的にこのギャップは埋められる傾向がある。

今回のビットコイン暴落によって、7685ドルで生じていたこの「ギャップ(窓開け)」が埋められた。仮想通貨トレーダー・アナリストのThe Moonは、このギャップ埋めによって、ビットコインは強気相場に乗ることができると主張している

「現在、BTCの下にギャップはもうない。そのため、安全資産としての強気相場が最終的にスタートすることができるだろう」

「8200ドルへの反発」

コインテレグラフの寄稿者で仮想通貨アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏は、「8200ドル(もしかしたら8500ドル)への反発が待っているだろう」と予想している

ポッペ氏は、7300~7600ドルのサポートを試す展開になる可能性もあると付け加えている。

ただ、仮想通貨コミュニティの中では、過去の分析に基づいた予測が当てにならないのではないかとの声も出ている。

仮想通貨トレーダーのFERAS氏は、仮想通貨市場が世界的な暴落に直面するのは今回が初めてであり、どのようにビットコインが反応するかは未知数だと指摘している。

「仮想通貨市場がグローバルなマーケットの暴落に直面するのは初めてのことだ。誰もビットコインがどのように反応するのか分からない」