ビットコイン(BTC)の価格が14日、6月末以来初めて6000ドルを下回った。24時間で約5%下落し、他の主要な仮想通貨も大きく下落相場に陥った。トップ10に入る仮想通貨を見ると、1日で最大で17%下落。また、トップ15まで目を広げると、最大20%の下落を同期間で示した。
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執筆時の段階では、BTC/USDは6100ドル付近をさまよっており、1週間の損失は14%だ。
Bitcoin’s 7-day price chart. Source: Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index
BTC/USDの価格は同じ価格帯での乱高下を繰り返しながら徐々に高騰し、最終的に7月半ばには8450ドルまで高騰した。
しかし、8月に入ると徐々に下降し始め、結果として月初めから現在までで、わずか3%しか利益を出せていないということになる。
しかし、実際にはBTCは利益を出している側として位置づけることができる。他のアルトコイン、特にイーサリアム(ETH)は1日で16%下落、そして1週間は35%。1カ月では40%下落した。
Ethereum’s 30-day price chart. Source: Cointelegraph Ethereum Price Index
SNSではコメンテーターらが、ビットコインの値動きはアルトコインの値動きに大きく関わるというノックオン(Knock-on)効果に着目し続けている。ビットコインの市場占有率は昨年12月以来最高だ。ツイッターのアナリストらはこの傾向から、アルトコイン市場は12月後半にそうだったように、上昇相場を繰り返すだろうと予測している。専門家たちは、仮想通貨市場においてビットコインの支配が回復すればするほど、今起きているアルトコインの下降トレンドは逆向きになるのではないかと考えている。
しかし、このような意見に対して真逆の考えを示すものもいる。
ザポ社のテッド・ロジャーズ氏は、現在の下落相場が仮想通貨をひとまとめに絶滅させるイベントになるかもしれないと述べ話題となった。「現在リスティングされている90%の仮想通貨は将来的に消失するだろうといわれている中で、もしかしたら今がその時なのかもしれない」と同氏は13日に述べた。
リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、イオス(EOS)またカルダノ(ADA)などもここ1カ月で10〜15%下落している。