ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意志決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。

 ビットコイン先物がスタートして一週間の取引量は現物取引と比べて大変少ないものだった。現物取引量が約1兆円せまる一方で、先物の取引量は68億円に満たない。

 しかしこの日曜、CMEグループによるビットコイン先物取引が開始する。大きなブローカーが参入し、顧客のためにビットコイン取引を行うだろう。そうなると取引量は増加するだろう。

 ビットコインとその他仮想通貨の時価総額も押上げられて、1兆ドルを目指すという見方もある

 もちろんこれは長期予測でしかない。短期の動きをチャートで分析してみよう。

BTC/USD ビットコイン/ドル

 3日間の値固めの後、高値を更新した。強気のサインだ。

BTC

 これにより目標値が24291.58ドルとなった。しかし2万ドルで売りが出ることが予想され、すぐには到達しないだろう。

 15200ドルを下回った場合にのみ、強気シナリオが無効になる。

 CMEにおけるビットコイン先物取引のスタートにあわせ、ボラティリティも高まることが予想される。これから数日はボラティリティが落ち着くまでポジションを小さくしておくべきだ。

 デイトレーダーは、上にも下にも儲ける機会があるだろう。  

ETH/USD イーサ/ドル

 イーサは昨日610.03ドルの底値をつけた。これは下落のメドとして予想していたフィボナッチ・リトレースメントの50%地点だった。

ETH

 昨日のローソク足の下髭は下落における買い意欲が強いことをしめしている。一方で、高値を突破できておらず利確売りもでている。結果として、イーサは610.03ドルを下回るか、780ドルを突破しない限り、レンジ相場となるだろう。

 高値を更新してそのまま推移できれば次の目標値は995.99ドルだ。

 ただしこれらはテクニカル分析における予想でしかない。これまでも目標値まで到達せず見方を変えたことも多い。だからストップロス注文をつかって含み益を守り、目標値にこだわりすぎないようにしよう。

BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル

BCH

 14日にレンジを突破し上放れした。ここから2387ドルにいくのが理想的だったが、2100ドルを超えられなかった。

 レンジに押し戻そうとする動きも見られたが、この三日間1758ドル以上で推移しておりポジティブな兆候だ。

 1950ドルを突破できたら新たな上昇が始まる。ストップロス注文を損益分岐点においてポジションを持ち続けよう。

 一方で1520ドルを割ると強気シナリオは無効になる。

XRP/USD リップル/ドル

 前回の分析で0.86ドルで一部利確することをすすめた。14日、リップルは0.88268ドルをつけている。

XRP

 15日には今回の上げのフィボナッチ・リトレースメントの38.2%地点まで反落した。しかし低位置では買いが出やすい状態が続いている。

 リップルは再び高値更新を試すだろう。うまくいけば、1ドルを超えて更に上昇する可能性がある。

 高値を上回って推移できなければ、数日は0.61~0.88268ドルのレンジ相場となるだろう。  

IOTA/USD IOTA/ドル

 前回、「20日間指数平滑移動平均線まで押されるだろう」とし、そうなった。14、15日はフィボナッチ・リトレースメントの50%地点近くまで下落した。

IOTA

 サポート線上まで買われてはいるが、上値は重い。

 下方トレンド線を突破しない限り強気転換とはならない。逆にここを超えると、高値更新も考えられる。

 下方トレンド線を突破できなければ、下降トライアングルパターンが形成され、弱気サインとなる。

 重要なサポートのある3.302ドルを割ると弱気転換する。

LTC/USD ライトコイン/ドル

 前回の分析で調整または値固めを予想していたが実際にそうなった。

LTC

 243.86ドルまでの下落(今回の上昇におけるフィボナッチ・リトレースメントの38.2%値)は予想通り買われた。しかし300~342.237ドルに強い抵抗帯があることはかわらない。ここからまた数日、レンジ相場となるだろう。

 しかし更に高値更新すれば、次の目標値は497.53ドルになる。

DASH/USD ダッシュ/ドル

 目標値の1199.01ドルには達していないが、815ドル以上で推移しておりポジティブな兆候だ。15日に815ドル付近まで押し下げられたが、これを割ることはなかった。

DASH

 これによって979ドルを突破して目標値を目指す可能性が高まっている。一方で815ドルを割ると強気シナリオは無効となる。

 これまでの分析に従って買っていた人は780ドルまでストップロス注文を引き上げ、半分は利確しよう。