ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意志決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。
ここ数日相場のボラティリティが高まっているが、さらなる下落を示唆しているのだろうか。チャートを見て予測する必要がある。
韓国政府による仮想通貨規制の動きも相場に冷や水を浴びせている。韓国は世界のビットコイン取引量の約2割を占めているからだ。
初期からビットコインをカバーしてきた米金融アナリストのニック・コラス氏は、18年は相場のボラティリティが高くなる年とみている。そうなるとロングポジションをとって放置しておくという今年うまくいった戦術が来年は使えなくなる可能性があるので、タイミングを把握することが肝心になる。
読者が大きな損失を喰らわないように、相場におけるターニングポイントを見極めていこう。
BTC/USD ビットコイン/ドル
前回の分析で、15118.45~16160.02ドルが大きなハードルになるとした。そして昨日、16494.53ドルをつけてから反落した。
今のところトレンド線が力強いサポートになっており、ここから反発を試みるだろう。16494.53ドルを突破できれば、再び高値を試す。
一方でトレンド線を割ると重要なサポートゾーンである12788.14ドル付近まで下落する可能性がある。
完全ではないが三尊弱気パターンを形成しつつあり、チャート上に引かれたオレンジ色の線を割って終値をつけると完成してしまう。
だが10704.99~12788.14ドルでは強い買いにサポートされるだろう。
いくつかの相反するシグナルが出ており、方向性が不透明だ。全体図がはっきりしてくるまで様子見とする。
ETH/USD イーサ/ドル
728.92~787.89ドルゾーンで売りが出ている(863から512ドルへの上昇に対するフィボナッチリトレースメントの61.8%と78.6%値)。
ここから、強いサポート地点となる20日間平滑移動平均線まで下げるだろう。
弱気センチメントが優勢になり20日間平滑移動平均線を割ると、600ドルが次のサポートになる。
チャート上でオレンジ色で引かれている下降トレンド線を上抜けて推移した時のみ買いを検討。
BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル
4139.0893ドルから1733.3558ドルまでの下落に対するフィボナッチリトレースメントの50%値を上抜けできず、下落再開となっている。
2300ドルに強いサポートがある。ここを割ってしまうと50日間標準移動平均線まで下落する可能性がある。
2300ドルを守りきることができれば、数日間は2300~3200ドルのレンジ相場にになるだろう。トレンドが明瞭になるまでトレードを勧めない。
XRP/USD リップル/ドル
上昇トレンドの再開を予測した前回の分析通り高値更新し、更に上を目指している。
1.24950ドル以上で推移できれば、目標値の1.5ドルまで続伸するだろう。
トレンド線割れで強気シナリオが無効になる。
仮想通貨相場は全体的に弱い動きになっているので、リップルを買う人は適切なストップロス注文を設定すべきだ。
IOTA/USD IOTA/ドル
レンジ上限に迫ることを予想していたが、3.75ドルを上回ると強い売りに阻まれた。そして今日また3.3200ドルにあるサポート線付近まで押し戻されている。
強気転換が失敗したので、今度はレンジ下限を試すだろう。
レンジ下限を割って終値をつけると上昇トレンドが危機に晒される。最後の砦となるサポートゾーンは50日間標準移動平均線とフィボナッチリトレースメントの61.8%値のある2.62196ドルの間だ。ここを下回ると1.81512ドルまで下落する可能性がある。
一方でレンジ下限を下回って推移しなければレンジ相場となり、3.36990~5.59ドルで推移するだろう。
LTC/USD ライトコイン/ドル
272.6ドルで大きな売り圧力をうけていた(フィボナッチリトレースメントの50%値)。26、27日にここの突破を試みたが失敗。重要なサポートのある240.001ドルまで押し戻された。
ライトコインもここでチャート上の三尊弱気パターンを形成している。240ドルを割ると110ドルが下値ターゲットとなるが、220ドルと175.199ドルにサポートがあり一直線にはいかないだろう。サポート地点で持ち堪えられるかはわからない。
逆に295.586ドル(フィボナッチリトレースメントの61.8%値)を抜けたら弱気シナリオは無効になる。
DASH/USD ダッシュ/ドル
昨日1200ドルを抜けようとしたが失敗した。また、1250ドル(フィボナッチリトレースメントの50%値)さえ到達できなかった。これは弱さを示している。
今日下落を再開し、現在20日間平滑移動平均線で留まっている。ここを割ると強いサポート地点となるトレンド線まで下落するだろう。
底を形成するまでは様子見とする。
XMR/USD モネロ/ドル
11月3日につけた底値の83.02ドルから急激に上昇し12月20日に469.5ドルをつけた。一ヶ月半で465%上がったことになる。
今月21日と22日にあった調整で、フィボナッチ・リトレースメントの61.8%地点よりやや上の245.1ドルまで下げた。低位置では強い買いがでており、23日には410ドルまで回復した。
売り買い均衡しており、レンジ相場が続くことが予想される。
下値で重要なポイントは320ドルと300ドル。上値の重要なポイントは410ドルだ。サポートを割ると弱気。レジスタンスを抜けると強気となる。