米連邦準備制度理事会(FRB)が9月21日に3期連続で75ベーシスポイント(bps)の利上げを発表したことを受けて、ビットコイン(BTC)は後退し日中の上昇幅を反転させた。

トレーダーはこのニュースを受けて売り

BTCの価格は日中の高値19,950ドルから約6.5%下落し、連邦公開市場委員会の声明から数分後に18,660ドルを記録した。この下落は、FRB発表の数分後にベンチマークであるS&P500が0.5%下落し、米国株式市場の急激な調整を反映した。

BTC/USD daily price chart. Source: TradingView

一方、米10年債利回りはFRB発表5分前の3.56%に対し、発表後は3.6%に急騰した。同様に、2年債利回りも同時間帯に3.98%から4%へ上昇した。

ドルインデックス(DXY)は、主要な外国通貨に対するドル高を示すもので、20年ぶりに111.57まで急騰した。

FRBはまた、2025年末までのFRB当局者の個別金利予測に準拠した最新の「ドットプロット」を発表した。これらの予測は将来の追加利上げを示唆しており、2022年の目標は4.4%、2023年の目標は4.6%に据え置かれた。

また、中央銀行幹部は、政策金利は2023年に4.6%でピークを迎えると予測した。その後、2024年には3.9%に低下し、2025年には2.9%にさらに低下する。

すべての指標は、ビットコインにとってさらなる痛み

FRBの更新後のドルの上昇とビットコインの下落は、投資家がリスク資産と比較して現金および現金ベースの商品への欲求を高めていることを反映している。一方、中央銀行のドットプロットは、投資家のセンチメントが2023年末まで変化しないことを示唆した。

FRBのタカ派的なスタンスと、現在の8.3%の水準からインフレを引き下げようとする試みにより、ビットコイン価格は今後も苦しむ可能性がある。中央銀行の更新後、多くのアナリストは、FRBが年内にさらに75bpsの利上げを行う可能性があることから、BTCの価格は現在のテクニカルサポートレンジである18,000〜20,000ドルを割り込む可能性があると指摘した。

ビットコインのテクニカルな見通しも同様に弱気に映った。特に、「ヘッドアンドショルダー」と呼ばれる弱気の反転パターンを形成しており、その利益目標は下図のように14,000ドル付近に位置している。

BTC/USD daily price chart. Source: TradingView

逆に、ヘッドアンドショルダーのサポートレベルである18,800ドルから反発した場合、ビットコインは22,500ドルを暫定的な上昇ターゲットとして視野に入れることができる。