2月8日、現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)は、、総額4億300万ドルという大規模な資金流入を記録した。グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)から1億ドル以上が流出したにもかかわらず、大量の資金流入がみられた。
現物型ビットコインETFへの総流入額は、1月11日の開始以来、既に21億ドルを超え、市場におけるBTCへの強い需要を示している。現物ビットコインETFでは3番目に大きな資金流入があったと同時に、BTC価格が4万6000ドルを超えた。2月に入って新たな高値を記録し、年初来高値にあと2000ドルの水準にまで迫った。

ブラックロックのETFが2億400万ドルの資金流入でリードし、フィデリティが1億2800万ドルと続き、ARKインベストのビットコインETFが8600万ドルで3番目につけている。ビットワイズは6000万ドルで第4位で、残りの7つのETFは合計で2700万ドルの流入を見た。その一方でGBTCは1億200万ドルの流出を記録した。
ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)は、グレースケールのGBTCの日次取引高を超える最初のETFとなった。ブルームバーグの上級アナリスト、エリック・バルチュナス氏は、ブラックロックが取引量でグレースケールを上回ることは大きな偉業だと指摘。「IBITはわずか1ヶ月未満で、GBTCとBITOの両方の取引高を超えた。今後は毎日少しずつ前後するが、時間が経つにつれてその差は広がるだろう」とバルチュナス氏はツイートした。
Normally it takes 5-10yrs for a newborn to get even close to toppling a category’s liquidity king(s). $IBIT did it in under a month- trading more than both $GBTC and $BITO today. They’ll all go back and forth for a bit each day but over time the gap will grow. https://t.co/mml4KpFiPy
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) February 8, 2024
市場の専門家は、ビットコインETFへのポジティブな資金流入を、投資家からの関心と需要が増大している兆候と見ている。
ETFへの純流入は約4億300万ドとなる。つまり8698.44BTCが市場から取り除かれ、現物型ビットコインETFのコールドストレージに移されたことを意味する。
現物型ビットコインETFは1月10日に米証券取引委員会(SEC)の承認を得て上場し、翌日から取引が可能となった。開始以来、現物型ビットコインETFは過去最高の取引高を記録し、毎日10億ドル以上が取引されるなど、投資家の関心が高いことを示している。
ビットコインの半減期が70日以内に迫る中、市場のBTC供給は現在のブロックあたり6.25BTCから3.125BTCに半減する。機関投資家からの需要が高まる中、供給が減少することで、BTCは今後の強気市場で新たな価格発見モードに突入する可能性がある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン