オンチェーンデータ分析会社クリプトクオントの2月14日のレポートによると、過去2週間でビットコイン(BTC)の新規投資の75%以上が、グレイスケールのビットコイン・トラスト(GBTC)ETFを除いたビットコイン現物ETFから流入していることがわかった。
レポートは、「新規投資の75%以上がこれらのETFから来ていると推定される。さらに、これらのETFからの投資は、実現時価総額で計測すると、わずか1ヶ月でビットコインの過去総投資額の2%に達した」と述べている。
ビットコインは2月14日に2年ぶり高値の51,000ドルに達し、時価総額は2021年11月以来初めて1兆ドルを超えた。執筆時点での仮想通貨市場全体の時価総額は1.96兆ドルで、前日比2.01%増だ。

クリプトクオントのリサーチ責任者であるジュリオ・モレノ氏は、2月14日のX投稿で、ETFの需要がビットコイン価格上昇の主な要因であると指摘している。
「ビットコインは、主にETFからの新たな需要によって5万ドルの大台を突破した。」
ファーサイド・インベスターズのデータによると、ビットコイン現物ETFは合計4,115ビットコイン(約2億1,500万ドル)を集めている。ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)は、その中でも4,843ビットコイン(執筆時点では約2億5,300万ドル相当)と、流入の大部分を占めた。

クリプトクオントの調査レポートは、ビットコインの次の重要な価格水準は56,000ドルになると予想している。
「ビットコインの次のターゲットは、ネットワーク評価の観点から56,000ドルだ。評価指標は、価格修正のリスクを示していない。」
仮想通貨投資会社DFGの創業者兼CEOであるジェームズ・ウォ氏は、ETFの流入がビットコインが52,000ドルに達した主な理由であることに同意している。同氏はコインテレグラフに次のように語った。
「現在、全てのビットコイン現物ETF商品は累計100億ドル以上の価値を有しており、ブラックロックは毎日マイニングされる量よりも12倍多くのBTCを購入している。これはビットコイン現物ETFを通じて、仮想通貨エコシステムが機関投資家による採用という新たな時代に入ったことを意味する。」
しかし、オンチェーンアナリストのコール・ガーナー氏は、2月14日のX投稿で、ビットコイン価格はビットフィネックスで52,000ドル付近に「売り注文の壁」があり、52,300ドルまでの間で大きな抵抗に直面していると指摘している。