カナダの投資ファンド、3iQが、デジタル資産運用のコインシェアーズとともに組成したビットコインETF(上場投資信託)の「3iQ Coinshares BitcoinETF」が取引可能になった。

3iQは19日、トロント証券取引所で取引を開始したと発表。米ドルでのティッカーは「BTCQ.U」でカナダドルではBTCQとなっている。BTCQは11.89ドルで取引が開始された後、11.51ドルまで下落し、その後回復した。一方、米ドル建ては9.39ドルで取引が開始され、その後0.4%上昇している(記事掲載時点)。

3iQは、ビットコインETFは投資家にビットコインへの投資機会を提供し、長期的な資本増価の機会を提供すると述べた。

米証券取引委員会(SEC)が米国でのETF承認することに消極的であることを考えると、ETFの立ち上げはカナダがリードしているように見える。しかし、仮想通貨推進派のゲイリー・ゲンスラー氏がSEC委員長に就任したことで、多くの人が期待を寄せていある。

3iQとコインシェアーズのファンドを含め、カナダの規制当局はいくつかの仮想通貨ETFを承認している。先週にはパーパス・インベストメント、エボルブ・ファンド、CIグローバルアセット・マネジメントによるイーサETFが承認された。パーパス社とエボルブ社は、これまでにビットコインETFを発売し、それぞれ約13億ドルと1億ドルの運用資産を集めている。

2020年4月に3iQ社が立ち上げたカナダ初のビットコインファンドは、10億ドル以上に成長している。コインシェアーズと3iQを合わせると、運用資産は70億ドルになる。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン