ビットコイン上場投資信託(ETF)が機関投資家の資金を呼び込む可能性が高まっている。ビットワイズのマット・ホーガン最高投資責任者(CIO)は、主要な証券会社がビットコインETFの取引を提供し始めると、さらに大きな資金流入が見込まれると語った。
彼は2月29日のCNBCとのインタビューで、ビットコインETFへの最初の関心は個人投資家、ヘッジファンド、独立系フィナンシャルアドバイザーから来ていたと語った。
「これから次の波となる機関投資家の資金が流入するだろう」とホーガン氏は語り、ETFをビットコインの「IPOの瞬間」と位置づけた。
"With #Bitcoin right now ... there is too much demand and not enough supply." - Matt Hougan, CIO Bitwise pic.twitter.com/1B0joUQ1Pp
— Michael Saylor⚡️ (@saylor) February 29, 2024
ブルームバーグの2月29日の報道によると、アメリカの二大証券会社であるメリルリンチとウェルズファーゴは、富裕層の顧客に対して現物型ビットコインETFを提供し始めた。ただし、この商品は顧客のリクエストがあった場合にのみ利用可能だという。モルガン・スタンレーもブローカレッジプラットフォームでのビットコインETFの提供を検討していると報じられている。
ホーガン氏はビットコインETFが「価格発見の新時代」を引き起こしたと指摘する。ビットコインETFの購入量と日々のビットコインのマイニング量、そして迫る半減期イベントとの間の供給・需要のダイナミクスは「非常に大きい」と彼は述べた。「需要がありすぎて供給が追いつかない」とホーガン氏は言う。
次なる機関投資家の関心がビットコインの価格を「大幅に押し上げる」可能性があるとホーガン氏は予想する。どれほどの高騰が見込まれるか尋ねられた際、ビットコインがビットワイズの当初の予想価格だった8万ドルを大きく上回り、10万ドルから20万ドル、あるいはそれ以上に達する可能性があるとホーガン氏は答えた。
BitMEXリサーチによれば、ビットワイズのビットコインETF(BITB)は、現物型ビットコインETFが発売されてから7週間で4番目に大きな流入を記録し、11億1000万ドルに達した。ブラックロックのIBITとフィデリティのFBTCがそれぞれ71億ドルと47億ドルの流入で先行している。
