ビットコイン(BTC)は、8月30日のウォール街オープン後、ホドラーの損切り売りを示すデータから、再び2万ドルを割り込んだ。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

6月安値はますます魅力的に

コインテレグラフ・マーケッツ・プロとトレーディングビューのデータによると、BTC/USDが2017年の強気市場のピークを下回る下落を見せ、米国株も歩調を合わせて下落していることを示している。

S&P500とナスダック総合指数は最初の1時間でそれぞれ1.1%と1.25%下落し、BTC/USDは1時間足で2.5%下落した。

今回の動きは、ビットコインのより深い調整をすでに警戒しているトレーダーにとって、驚くに値しないものだった。以前から、多くのトレーダーが6月に見られたマクロ安値に向けたリトレースメントを呼びかけていた。

人気トレーダーのクリプトエド氏にとって、ビットコインとイーサ(ETH)の両方は、今後のショートトレードの好機となった。ビットコインの場合、19,800ドル前後のエリアが維持できなかった場合、ターゲットは18,000ドルとなる。

同じく人気アカウントであるIl Capo of Crypto氏は、19,000ドルが主要なサポートとなり、弱さが際立った場合には16,000ドルがターゲットとなるとの見通しを示した。

彼はその後、デリバティブプラットフォームのアスク(買い)ポジションが薄れたことで、新たなリリーフバウンドの可能性が出てきたと指摘した。

「ビットコインは下の赤いレンジ、17800〜18900ドルの間でデートしているような気がする。これは保証されているのだろうか?」Cubic AnalyticsのシニアマーケットアナリストであるCaleb Franzen氏は、30日、様々なチャートとともに次のように述べた。

「というのも、このところ、相場が崩れるたびに、その前の暴落の安値を再テストしている。これらの "降伏のヒゲ(capitulation wicks)" は、サポートトレンドラインが割れると、最終的に新たな"降伏のヒゲ"につながる価格ターゲットとなっている。強気ははこのパターンが終了することを望んでいる」

BTC/USDの週足安値は19,500ドルで、記事執筆時点で19,800ドルを下回るかをテストしているようだ。

ドルは上昇

リスク資産が暴落する中、アナリストのJACKIS氏は、今週20年来の高値が再び出現したことから、米ドルに目を向け、すぐにトップが来ることを期待した。

 

それでもドル指数(DXY)はこの日急騰し、109を超え、前日の高値に0.5まで接近した。

短い時間軸で反転が起きれば、ビットコインは22,500ドルを割る勢いになる可能性があると同氏は予想する。

U.S. dollar index (DXY) 1-hour candle chart. Source: TradingView