ビットコイン(BTC)は米4万ドルを下回り、2日間で10%以上の下落となった。ウクライナ情勢への懸念が影響しているようだ。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

ウクライナの原子力インフラのセキュリティに対する懸念により、仮想通貨だけでなく、株式市場も下落させ、S&P500は1.4%下落している。

「ウクライナ周辺の緊張が高まるにつれてビットコインが調整され、金が急騰するにつれて恐怖も高まっている」と、仮想通貨アナリストのミカエル。ファン・デ・ポッペ氏は指摘している

「反発が起きる可能性もある。その場合にレジスタンスとなるのは4万3100~4万3500ドルだろう。全体的に不安定な相場となっており、アルトコインも下落している」

仮想通貨トレーダーのPentoshiはより慎重な見通しを示している。商品インフレや中央銀行がインフレをコントロールする能力の低下、および2年以上のコロナウィルス対応によるダメージの組み合わせで、マクロ経済の見通しは暗いようにみえると警告する。

「他の市場で大きな亀裂を示し始めているのを既にみることができる。香港はCOVID後の利益を消し去ってしまい、欧州市場が次になるようだ」と述べている

一方でビットコインに対してなお強気な見方を示すものもいる。

仮想通貨トレーダーのBTCfuelは、直近のチャートを分析し、潜在的な反発の動きがあると指摘している。

「ビットコインは反転構造を設定しているようにみえる」と、BTCの今後の値動きを示すチャートとともにコメントしている。