仮想通貨投資商品への資金流入が最大規模に達し、7月以来最大の週間流入額を記録した。コインシェアーズの6月26日の報告によると、6月19日から23日までの1週間で総額1億9900万ドルが流入し、9週連続の資金流出を終わらせた。ビットコイン(BTC)投資商品が全体の流入の94%を占める1億8700万ドルで最も多かった。

コインシェアーズのアナリストは、この流れを上場投資信託(ETF)市場の活発化によるものと分析した。「このポジティブなセンチメントンの復活は、現物型ETFを米証券取引委員会に申請した注目されるETP(上場取引商品)発行体からの最近の発表によるものだと考えられる」と述べている。

6月23日に報じたように、ビットコインは先週、2023年の最高値31,431ドルを記録した。これは主に、6月にブラックロックとフィデリティ・インベストメンツが現物型ビットコインETFを申請したことによる機関投資家の関心の高まりによるものだ。

ビットコインの資金流入増加は、イーサリアム(ETH)にも僅かな影響を与え、資金流入が780万ドルに増加した。しかし、アルトコインにまで波及している兆候はなく、XRPとソラナ(SOL)にわずかに資金が流入する程度だった。

先週、ビットコイン先物ファンドBITO(プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF)も1年ぶりの最大の週間流入額である6530万ドルを記録し、資産総額が10億ドルに達した。

これらの相場上昇は、米証券取引委員会(SEC)がバイナンスコインベースに対して不正行為を指摘する別々の訴訟を起こしたことを受け、ビットコインが6月に初めて2万5000ドルを割り込んだ後のものだ。先週のビットコインの最高値31,431ドルは、仮想通貨投資商品の9週連続の資金流出を止めるだけでなく、アルゼンチン、ベネズエラ、レバノンのビットコインが最高値を更新するなど、新たな国内記録を3つも樹立した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン