ビットコイン(BTC)は週末に12万5000ドルを突破し、2025年の強気相場の勢いをさらに拡大させた。これに連動して、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、BNB(BNB)といった主要アルトコインも上昇した。
一方で、ミームコインは今年、仮想通貨市場全体の上昇トレンドに追随できていない。
DOGEやTRUMPなど主要ミームコインの不調
ビットコインは年初来で32%上昇し、米ドル安を背景としたリスク資産全体の上昇を反映している。米国の上場投資信託(ETF)や上場企業からの持続的な需要も追い風となっている。
対照的に、かつて個人投資家の投機熱を象徴していたミームコインは低迷している。
代表的なミームコインであるドージコイン(DOGE)は年初来で20.20%下落。シバイヌ(SHIB)とペペ(PEPE)も同期間にそれぞれ41.41%、48.55%下落した。
ソラナベースのボンク(BONK)は32.80%下落し、今年初めにローンチされたオフィシャル・トランプ(TRUMP)は高値から83%以上の下落だ。AI関連のAICellは96%超の暴落となっている。
ソラナベースの新規ミームコイン発行数が減少
Dune Analyticsのデータによると、ソラナベースのローンチパッドで新たに発行されるミームコインの数は7月以降急減している。
2025年中盤の熱狂期には、ソラナ上で1日あたり約400の新規ミームトークンが発行されていたが、8月下旬には100件を下回り、個人投資家の参加や投機資金が減少したことを示している。
アナリストのMovieTime氏による分析では、こうした冷え込みはミームコインへの関心低下を意味し、多くのトレーダーが予測市場へと移行しているという。
9月21日〜28日の週において、ソラナベースのミームコイン取引高は8億6480万ドルだったのに対し、ポリマーケットやカルシなどの予測市場では15億4000万ドルに達した。
これは約1.8倍の差であり、機関投資家主導のテーマや代替的な投機手段の台頭が、個人投資家の関心をミームコインから奪いつつあることを示している。
第4四半期にミームコインは再浮上できるか?
テクニカル面では、一部のミームコインが2025年第4四半期に遅れて反発する兆しを見せている。
ドージコイン(DOGE)は直近高値から70%超下落した後、上昇トライアングルパターンを形成しているように見える。
上側トレンドライン(約0.28ドル)を明確に上抜ければ強気転換が確認され、年末までに0.41ドル(現水準から約60%上昇)を目指す可能性がある。
逆に、下側トレンドラインを割り込むと、上昇トレンドラインのサポート付近まで下落する可能性があり、これは200日移動平均線(200-3D EMA、青線)と重なる約0.195ドル付近になる。
もう1つの高出来高銘柄であるペペ(PEPE)も類似した強気リバーサル構造を形成しており、年末の目標価格は0.00002230ドルとされ、現水準から126%の上昇余地がある。
一方、TRUMPトークンは現在、複数月にわたる下降トレンドライン付近の8.30〜8.35ドルで抵抗を試しており、20日移動平均線と重なっている。
この水準を上抜ければ、9.26〜10.75ドルのフィボナッチ・リトレースメントのレンジ(上限は200日EMAと一致)への上昇余地が開ける。一方で、抵抗を突破できなければ、再び7.30ドルのゾーンまで押し戻されるリスクがある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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