仮想通貨全体の下落が大規模な取引所からの出金を引き起こした後、ビットコイン(BTC)は6月12日に6万7500ドル前後にまで価格を戻した。

トレーディングビューのデータによれば、BTCの価格は米国のマクロ経済イベントを前に安定している。コイングラスのデータによると、ビットコインは前日に6万6000ドルまで下落し、これにより5000万ドルを超えるロングポジションの清算が発生した。

こういった動きは、連邦準備制度理事会(FRB)の金利決定会合前に見られるパターンと一致している。最新の会合は消費者物価指数(CPI)の発表とともに行われる予定だ。多くのトレーダーは、このBTCの値動きが典型的なものであると認識しており、BTC/USDが重要なレジスタンスに留まっていることも指摘された。

仮想通貨トレーダーであるフォリス氏はX投稿で「強気のブレイクアウトを予測しているアカウントもあるが、実際にはBTCは3か月間レンジ内で取引されているだけだ」と指摘している。
執筆時点では、コイングラスのデータは、6万5700ドル周辺に流動性が構築されており、6万7700ドルが上昇するための主要なハードルとなっていることを示している。

トレーダー兼アナリストのレクトキャピタル氏は、「歴史は繰り返される」とし、今回のBTC価格サイクルを以前のものと比較した。「ビットコインは、歴史が示唆するように、ポスト半減期期間の初期にブレイクアウトすることができなかった」と語った。

取引所でビットコイン出金
一方、オンチェーンデータは取引所からの出金が続いていることを示しており、特に米国最大の取引所であるコインベースに注目が集まっている。コインベースプロのBTC残高は過去24時間で1万4420BTC減少している。

6月12日までの30日間で、コインベースでは3万8000BTC以上減少しており、全体の取引所残高は過去7年間で最低となっている。
オンチェーン分析プラットフォームのグラスノードは、6月11日の取引所からの純転送量を1万7967BTCと報告している。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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