仮想通貨ビットコインキャッシュSVのブロックチェーン再編成、集権化への批判が高まる

ビットコインキャッシュ(BCH)の新たな分岐の1つであるビットコインキャッシュSV(BCHSV)が、いわゆるブロックチェーン再編成の状態に陥り、BCHのハードフォークを巡る論争が19日も続いている

再編成(リオーガニゼーション。単に「リオルグ」と呼ばれることが多い)は、分岐したばかりの状況に影響を与える直近の問題だ。2つのブロックに渡って継続しており、当初は悪意ある攻撃の可能性が懸念されていた。

再編成は、1つのブロックを同時に解いている2人のマイナーが、ネットワークに一時的な分岐を生み出したときに起きる。その分岐でプルーフ・オブ・ワーク(PoW)のアルゴリズムの規定を上回る作業が行われると、次のブロックを解くマイナーから、ブロックチェーンをどのように継続すべきかの指示が出される。

ネットワークがどちらの分岐を使うかについて合意すると、余剰ブロックでは、その上に構築されたブロックチェーンの継続が確認できなくなる。ブロックが「孤立」するためだ。

しかしブロックチェーンで混雑が起きると、ブロックの情報がマイナーに届くのが通常より遅れることがあり、ブロックが余剰となる。

上記のケースでは、BCHSVの再編成が、コインギークのマイニング部門によって引き起こされた。

一連の事態は、ビットコインアンリミテッドの主任研究員ピーター・リズン氏のソーシャルメディアに引き継がれた。

PoWコンセプトを用いる世界初の仮想通貨を開発したエミン・ガン・シアー氏は、BCHを声高に非難している1人だ。同氏も今回の論争に参入し、マイナーが自分のブロックを余剰なものにできる可能性により、BCHSVの分散化のレベルに疑義が生じていると発言している。

「分散型のシステムではありえない話だ」と述べ、以下のようにコメントしている。

「多数派のマイナーだった場合に限り、自分のブロックを取り消して、継続部分を新たに作成することができる。BCHSVは中央集権型のコインだ」

大手の仮想通貨取引所でのBCHSVの出来高は多くない。米国のプラットフォームであるクラーケンでも同様の状況だが、同取引所では、トークン割り当ておよび取引開始の際にユーザーに強い調子で注意喚起を行った。

価格も下降気味で、クラーケンでのBCHSV/米ドル(表記はBSV/USD)は21日時点で32.4ドルの安値となった。本記事の出稿時点において、BCHSVはコインマーケットキャップにおいて49.77ドル程度で取引されており、24時間での下落率は約6.66%。

ビットコインキャッシュはその集権的体制が以前にも非難を浴びており、ベテランのクリプトグラファーであるニック・ザボ氏は昨年、このコインについて「中央集権型の自作自演」と公に発言している。