エコノミストのティモシー・ピーターソン氏は、4月18日に公開した最新の分析において、ビットコイン(BTC)が今後3カ月以内に13万8000ドルまで上昇する可能性があると予想した。
ビットコインは強気派優勢の状況に
ビットコインは、米国の貿易戦争の影響を受けた極めて異例なマクロ経済環境下にあるが、過去のデータは今後の価格動向の手がかりを依然として提供している。
ピーターソン氏によれば、米国ハイイールド債指数が現在8%を超える数値となっているが、これがカギになるという。
「2010年以降、この状況は38回発生している(月次データ)。その3カ月後には、ビットコインは71%の確率で上昇し、中央値の上昇幅は31%だった。下落した場合でも、最大の損失は16%にとどまった」
この過去のパターンから、BTC/USDは上昇の可能性が高いとされ、ピーターソン氏は2024年1月の史上最高値更新を待ち望む投資家に希望を与えている。
「おそらくビットコインは今後90日以内に7万5000ドルから13万8000ドルの間に位置するだろう」と結論づけた。
この最大値に達するには、現在から62%の上昇が必要になる。
BTCとドルとの相関関係に変化
ピーターソン氏はまた、米国の関税政策による米ドル指数(DXY)の急落に注目し、ビットコインとドルの相関関係はやがて解消されると予測している。
「現在のBTCと米ドルの相関関係は前例がない。この関係は因果関係ではなく、両資産に共通して作用するマクロ要因の反映にすぎない」と指摘した。
「歴史的には逆相関だったが、2024年には相関が正に転じた。両資産が、流動性逼迫、高い実質金利、そしてリスク回避という同じマクロストレス要因に反応し始めたからだ。だが、実質金利が下がり、流動性が戻れば、ビットコインはドルと乖離して再び上昇するだろう」
トレーディングビューのデータによれば、4月18日時点のDXYは重要な節目である100を下回っており、過去3年間で最低水準の一つに達している。
一方、別の分析では、ドル安がビットコインにとって有利に働く可能性があるともされており、2023年の強気相場初期と同様の展開となる可能性が指摘されている。
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