米国の金の投資家であるブリークリーアドバイザリーグループのピーター・ブックバー氏が、ビットコインは資産として保有はしないがシグナルとしては重要視している米国経済番組CNBCで発言した。
ビットコインの最近の高騰についてブックバー氏は、「FRBは利下げするのか、米中貿易戦争の影響はどうか」などマーケットが何を考えているか示すシグナルになっているのではないかと指摘し、次のように述べた。
「(代替資産としては)金か銀を買うことを勧める。ビットコインは勧めない。資産としては気にしていないが、シグナルとしては注目している。」
「金や米国債、円などと並んでリスクオフの安全資産と同じような動きをしているか?」という問いに対してブックバー氏は「まだ分からない」と回答。発達の初期段階にあるため判断は時期尚早という見方を示した。
米中貿易戦争が激化して経済が悪化する中、ビットコインが資金の逃避先としての役割を果たしたという見方は根強い。先月CNBCは、ビットコインの急騰に関する理由としてあげたのが米中貿易戦争の激化による株安と報じた。
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また、米ヘッジファンド界の巨頭マイク・ノボグラッツ氏は、ビットコインが「デジタルゴールド」になるという持論を展開し、2021年までに過去最高の2万ドルを回復するだろうと予想した。