大胆なビットコイン相場予測で知られる米スタンドポイントリサーチ社(フロリダ州)の創設者兼ディレクターであるロニー・モアス氏は3日(米国時間)、2018年のビットコイン価格の目標値を7500ドルから11000ドルへ引き上げた。

同氏は今年8月、ビットコイン価格の急激な上昇をうけ、17年末までの目標値を7500ドルとしていた。

顧客へのメッセージの中で、興味深い持論を展開している。

現在世界中に200兆ドル(約2.3京円)が現金、株式、債券、金(ゴールド)等として存在している。<中略>今後の10年間で、この1%でも仮想通貨に流れれば、時価総額は約228兆円。現在の時価総額の約10倍だ。

私としてはさらに大胆な目標ももっている。200兆ドルの1%ではなく2%が今後5年間で仮想通貨に流れるというシナリオだ。そうなると仮想通貨の時価総額は約456兆円となり、そのうちビットコインが占める割合は半分とすれば、ビットコインの時価総額は228兆円。つまり価格は12万ドル(約1370万円)となるが、それでも金(ゴールド)市場の25%相当にしかすぎない。ビットコインはいずれ約900兆円のマーケットである金に追いつくという見方も多く、私も同意見だ。ビットコインが約900兆円の時価総額となれば、価格は50万ドル(約5700万円)となる。

元々株のアナリストだったモアス氏は今年の夏頃からビットコイン相場の予測を発表しはじめ、2020年までに2万ドル、2027年までに5万ドルをつけるとしている。

コインテレグラフが先月27日の記事でお伝えしたように、同氏は今後5年以内にビットコインが時価総額において米アップル社を追い抜く可能性があるとも発言。「ビットコインの時価総額がゴールドマンサックス社のそれに追いついた今、ビットコインについてよく考えるべきだ。今後5年の間に、8000億ドル(110兆円)以上の時価総額を誇るアップル社を追い抜くからだ」ともコメントしている。