仮想通貨ビットコイン(BTC)は日本時間28日の午前2時過ぎに一段高となった。重要なレジスタンスを突破して現在は1万1000ドルを突破した。次は昨年6月につけた1万3000から4000ドルまで上がる可能性を指摘する声も出ている。

 

 

(出典:Coin360 ビットコイン/米ドル(1日))

既報の通り、大手証券出身でビットコインのディープラーニング分析を手掛けるドルフィンf氏は、昨日時点で1万200ドル〜400ドル付近にあるレジスタンスを突破するかどうか注目。もし跳ね返されたら9600ドルまで下落するシナリオがあるものの、突破すればFOMOを誘発し1万3000〜4000ドルまで上昇するシナリオを予想していた。

FOMOは、Fear of Missing Outの略で「乗り遅れることへの恐怖」を指す。相場の急な上昇に取り残されまいという心理が働き買いが買いを呼ぶ現象だ。

歴史的に手強いレジスタンス突破

執筆時点でビットコインは1万1000ドル付近で推移している。歴史的に手強いレジスタンスである1万500ドルの壁を破った。

過去9カ月で3回ほど1万ドルを突破したが、いずれも1万500ドルの壁に阻まれていた。

今回の上昇については、仮想通貨取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOも、「強気相場だぜ。準備はいいか!!!」と自信を持って発言していた。同氏は4月時点で、1970年代にあったようなインフレ上昇が見込まれる中、ビットコイン2万ドル回復するだろうと予想していた。

7月のビットコインは静かな相場が続いていた。ボラティリティ(変動幅)は歴史的に低い水準にあり、エネルギーを溜め込んでいるかのような動きをみせていた。

米ファンドストラット代表のトム・リー氏は、歴史的にビットコインは1年のうちのたった10日間で年間を通したプラス分を生み出していると指摘。ビットコインは動くときは短期間で激しく動くことを強調している。