米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を据え置いたことで米国市場のリスク資産が下落する中、ビットコイン(BTC)も43,000ドルを割り込んでいる。

BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingView

FOMCの警戒高まり、仮想通貨も下落

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、BTC価格は前日の高値から約1,000ドル下落して推移している。

市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)ジェローム・パウエル議長のスピーチと記者会見による、政策金利変更決定の前から警戒感が高まっていた。

既報のように、リスク資産のボラティリティが引き起こされる可能性について、アナリストが急騰と急落の両方のシナリオを明示していた。

「FOMCが予定されている中、未決済建玉(OI)が上昇している」と、人気トレーダーのDaan Crypto Trades氏は、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合に触れ、X(旧ツイッター)で述べた。

「これはしばしば、人々が混乱することを意味し、イベントの周辺では常に両側に適度なサイズのヒゲ(価格が急激に上昇または下落した後に元の価格に戻る現象)が発生する傾向がある。」

BTC/USDT order book data summary. Source: Daan Crypto Trades/X

Daan Crypto Trades氏はさらに、200日単純移動平均(SMA)と指数移動平均(EMA)が、近い将来のレジスタンスラインになると強調した。

一方、人気トレーダー兼アナリストのRekt Capital氏は、より長い時間枠でもレンジ相場が形成されていることに気づき、BTC/USDは「当面の間、その範囲内にとどまる」と予測した。

GBTC 8,000BTCの流出と小幅増加

31日のビットコイン現物上場投資信託(ETF)の動向では、グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)からの流出が、前日と前々日よりも大きくなっている。

アーカム・インテリジェンスのデータによると、執筆時点では、約8000BTC(約3億4300万ドル)が流出した。

「昨日よりわずかに増えている。昨日は+2億4,720万ドルの流入があった。IBITもGBTCの1日あたりの取引量に匹敵するようになっている」と、Daan Crypto Trades氏は反応の一部としてコメントした。

ETFの流入に対する楽観的な見方は、その規模が毎日生成される新規マイニングされたビットコインの供給量と比較して大きくなっていることに焦点を当てているようだ。

「価格が昨日大幅に上昇しなかったものの、2日間の2億5000万ドル流入といった傾向が続けば、BTCの供給にどのような影響を与えるか理解できるだろう」と、人気評論家のWhalePanda氏は1月30日、イギリスの投資会社Farsideの流入データとともに述べた。

Spot Bitcoin ETF flows (screenshot). Source: Farview Investors