新たな分析によれば、ビットコイン(BTC)の価格が10万7000ドルを突破しても、強気相場の天井を示す「ダブルトップ」への懸念は根拠が薄いという。

プライベートウェルスマネジメント企業スイスブロック・テクノロジーズは最新のX投稿で、「BTCの価格的な強さは健在」として、依然として上昇トレンドが維持されているとの見解を示している。

ファンダメンタル指標、弱気転換の兆しなし

スイスブロックが開発したビットコイン・ファンダメンタル・インデックス(BFI)は、ネットワーク関連の複数指標を統合した独自のオシレーターで、現在の価格帯におけるトレンドの強度を可視化するためのツールとなっている。

「最高値手前でビットコインが足踏みしている今、ダブルトップを懸念する“ノイズ”が増えているが、実際には弱気転換の兆しはまったく見られない」とスイスブロックは指摘する。

このBFIは、2024年8月以降、価格の上下にかかわらず一貫して中立的な領域(50〜100)にとどまり、2〜3月の価格調整局面でも弱含みに転じることはなかったという。

「もし現在、ビットコインが高値を更新することなく下落に転じるのだとすれば、BFIはすでに崩れ始めているはずだ。だが実際には、オンチェーンの強さは保たれている」と同社は述べ、「弱気派は今回はおあずけだ」と結論づけている。
Bitcoin Fundamental Index (BFI). Source: Swissblock Technologies/X

次の目標は12万5000ドルか

こうした見解は、現在の仮想通貨市場参加者の大多数の見通しとも一致している。

ビットコインがまもなく再び価格発見局面に突入すると予測されており、今週中にも11万6000ドル到達を見込むアナリストもいる

エコノミストのティモシー・ピーターソン氏は、統計分析にもとづき「6月末までに少なくとも11万5000ドルに到達する可能性がある」と予測している。

同氏は5月9日のX投稿で「ビットコインは過去最高値の10%以内に迫っている。この状況は2015年以降で約300回起きており、そのうち98%は50日以内に新たな最高値を更新してきた」と説明する。

また、2020年以降のビットコインは以前ほど急騰していないものの、平均8%の上昇幅であっても、BTC/USDは最大12万5000ドルに到達する可能性があるとも付け加えている。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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