米連邦準備制度理事会(FRB)が今後の金融政策をどれほど積極的に転換するか、市場は過小評価している可能性があるとエコノミストが指摘している。
「市場はFRBが今後数カ月で迅速な利下げに動く可能性を織り込み切れていない」と、エコノミストのティモシー・ピーターソン氏は20日、コインテレグラフに語った。
ピーターソン氏は「FRBが現在描いているような緩やかな利下げは過去に一度もなかった」と述べ、市場の虚を突く「サプライズ効果」が働く展開になると説明した。さらに「その結果、ビットコインやアルトコインが大きく上昇するだろう。それは今後3〜9カ月の間に起きると考えている」と付け加えた。
FRBは9月17日、2025年最初の利下げを実施し、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げた。利下げは広く予想されており、CMEフェドウォッチ・ツールでは決定直前に25bp利下げの確率を96%、50bp利下げの確率を4%と示していた。
市場は10月の追加利下げを予想
ビットコイン(BTC)は利下げ発表の数時間前に一時11万7000ドルまで上昇したが、その後失速し、発表前と同水準の11万5570ドルで取引されている。
CMEのデータによると、市場は10月29日の会合で25bpの追加利下げが行われる確率を91.9%と見込み、据え置きの可能性は8.1%にとどまっている。
FRB当局者は今年中にさらに2回の25bp利下げを見込むと発言したが、ジェローム・パウエル議長は「我々は予定された道筋に沿っているわけではない」と述べた。
金融機関の見方は分裂
一部の金融機関は9月会合でより積極的な利下げを予想していた。スタンダードチャータード銀行は50bpの利下げを見込んでいたが、ゴールドマン・サックスの最高経営責任者(CEO)デービッド・ソロモン氏は25bp利下げにとどまると予測していた。
金利引き下げは一般的にリスク資産に強気要因となる。債券や定期預金といった伝統的資産の魅力が低下するため、仮想通貨を含むリスクオン資産に資金が流入しやすくなるためだ。
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