ビットコイン(BTC)は14日、重要な価格水準に到達し、複数のアナリストが新たな史上最高値(ATH)の可能性を示唆した。
CMEギャップ解消で価格見通しは交錯
トレーディングビューのデータによると、BTC/USDはビットスタンプで11万6800ドルを記録した。
一方で注目を集めたのはビットコイン先物で、11万7320ドルまで上昇し、過去の週末に発生した大きな「ギャップ」を埋め切った。
このギャップは8月23日頃に発生した週末の下落によるもので、その後3週間をかけて徐々に埋められてきた。
仮想通貨投資家で起業家のテッド・ピローズ氏は、値動き前のXで「もしBTCが完全にこの水準を取り戻せば、新たな最高値への扉が開かれる」と指摘していた。ただしギャップ上限が抵抗ゾーンとして機能した場合、価格は再び108000ドルを割り込む可能性があるとも警告した。
週末の市場では「すでにサイクルの天井に達した」という見方を否定するシグナルが相次いだ。
トレーディングリソースのマテリアル・インディケーターズの共同創設者キース・アラン氏は、X上で「12万4500ドルはビットコインの天井ではない」と断言した。
その理由について「機関投資家の需要があまりに大きく、しかも増加し続けている」と説明した。
英投資会社ファーサイド・インベスターズのデータによると、米国の現物ビットコインETFは9月12日までの5日間で23億ドル超の純流入を記録している。
さらにアラン氏は米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを見通しに挙げた。CMEのFedウォッチツールによれば、9月17日の利下げ実施の確率は100%とされている。
「ボラティリティが高まり、相場が熱を帯びてくる」と同氏は加えた。
新たな史上最高値へカウントダウン
最高値のタイミングについて、トレーダーのビットブル氏は「最短で2週間以内に達成する可能性がある」との見方を示した。
同氏は、BTC/USDが8年続く長期トレンドラインを取り戻したことを理由に挙げる。「7月にブレイクアウトし、8月には一時この水準を失ったが、いま強気派が力強いローソク足を形成した。これはBTCのモメンタムが極めて強いことを示しており、2〜3週間以内に新しい最高値が訪れる可能性がある」と分析した。
さらにアナリストのレクト・キャピタル氏も今週、過去のパターンを踏まえ「強気市場の天井はまだ来ていない」との見解を示している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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