ビットコイン投資で10代でミリオネアになったエリック・フィンマン氏が、コインテレグラフに対して、「ビットコインはかつての姿を見失った」と嘆いた。同氏はもしコミュニティーが一致団結できなければ、音楽ファンのSNSマイスペースと同じ末路を辿ることになると警告した。

フィンマン氏はかつてのビットコインについて「みんながミッションの達成のために一致団結していた」と回顧。「私の人生の中で最も美しかった時間の一部だ」と話した。しかし、最近はコミュニティー内での争いが増え、強固なつながりは過去のものになったと懸念している。

「なんとかしようとコミュニティー内での活動に関わったのだが、かなり敵のある環境だった。コミュニティー内には今だに素晴らしい人々がいるし、技術問題解決に動く素晴らしく頭の良い人々もいる」

その上でフィンマン氏は、しばしば予想されるビットコイン10万ドルや100万ドルはコミュニティーが変わらない限りは無理だろうと主張した。

「もし世界が不安定になった時、ビットコインは必ずしも人々がお金を入れる仮想通貨にはならない。(中略)もしコミュニティーが大きく変わらなければ、ビットコインは次のマイスペースになる」

同氏は匿名通貨モネロやジーキャッシュを潜在的により価値のある選択肢として指摘した。

具体的にどんな争いが起きているかについては明らかにしなかった。

フィンマン氏は、2011年5月に祖母からもらった1000ドルを原資に資産を増やし、20181月時点で401BTCを保有。当時の価格にして約4億8000万ドルの資産を持つまでになった

昨年5月には、ビットコインが死なないための条件として、「スピードの解決」、「手数料問題の解決」、「プロジェクトを牽引する人がカルトじゃなくなること」、「新しい利用者にとって簡単になること(これが一番の問題)」の4つをあげていた

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン