ビットコインは日本時間で23日午前3時、重要な局面を迎える。米連邦準備理事会(FOMC)で利上げに関する決定が発表されるからだ。

市場のうけとめかたによっては3万ドルの大台突破もありえると一部アナリストは指摘する。

米銀破綻の余波が懸念される中、米トレーダーであるクリプト・トニー氏は「これまでで最も注目されるFOMCだ」と語る。同氏は保有するビットコインを30000ドルで利益を確定する算段だ。「FOMC=ボラティリティが高まるということ。会合が開かれるまで横ばいの動きが続くが油断せずに慎重に取引を行うべきだ」と呼びかけた。

コインテレグラフの寄稿者であり投資ファンドエイトの創設者兼CEOであるミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は「ビットコインは徐々に上昇しており、昨年6月の暴落時につくったシカゴ商品取引所(CME)のビットコイン先物の窓埋めするかどうかが注目に値する。<中略>FOMCを機に(28700ドルをつけ)窓が埋まるだろう」と分析した。

また相場コメンテーターのテッドトークスマクロ氏は、FOMC後のシナリオを以下の通り分析している。

「FOMCのシナリオ:

50bps利上げ(異端):リスク資産の売り、下降トレンド再開

25bps利上げ(最も可能性が高い):特に影響なし、FOMC後に発表される政策金利見通しと記者会見が市場の動きを決定する

利上げ一時停止(2番目に可能性が高い):ビットコインを大量に購入

利下げ(異端):住宅ローンを組んでビットコインを購入」

人気アナリストのジャスティン・ベネット氏はショートの踏み上げで3万ドルに行く可能性があると認める一方で、「2万ドル割れで大量のロングが清算となる状況」では強気になりづらいと語った

添付されたチャートは、2万ドルを下回るような動きによって引き起こされる清算の範囲を示している。

ビットコイン清算レベルが示されたチャート。出典:ジャスティン・ベネット / Twitter

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン