ビットコイン(BTC)の長期保有者によって1日で20億ドル以上の利益確定があったが、すべての投資家がBTCを売却する意向ではないようだ。
分析企業グラスノードの最新ニュースレターによれば、ビットコインの長期保有者の中において分裂が見られるという。
BTC長期保有者が売却しているのか?
ビットコインの価格が10万ドル近くまで急騰する中、投資家の未実現利益が急増している。
投機家はさまざまな清算イベントの犠牲となっているが、古参の保有者はリスクを回避し始め、長期間保有していたコインを現金化している。11月22日には長期保有者全体で4億4300万ドルの利益確定が行われた。
Bitcoin entity-adjusted LTH realized profit (screenshot). Source: Glassnode
これは、売却による売り圧力が、米国の現物ビットコイン上場投資信託(ETF)などからの新たな資本流入を上回るとの懸念を引き起こしたが、グラスノードは「本物の」ビットコインのベテランはBTCのエクスポージャーを減らすことにあまり興味がないと指摘している。
「長期保有者の利益確定が大幅に増加しているのが確認されたが、売却された供給の構成を詳しく調べることで、この評価の精度を高めることができる」と説明した。
グラスノードによれば、ビットコインの保有期間別に累積利益を調査した結果、研究者は利益確定が主に6カ月から12カ月間コインを保有している層に限定されているという。
「6カ月から1年の間に保有されたコインが現在の売り圧力を支配しており、全体の35.3%を占めている」とグラスノードは報告した。「最近取得されたコインからの流出が大部分であり、より経験豊富な投資家は慎重に行動し、より高い価格を辛抱強く待っている可能性がある」。
Bitcoin cumulative realized profit by age (screenshot). Source: Glassnode
現在売却している投資家の正体について、グラスノードは「ETFのローンチ後に買い集め、次の市場上昇の波を捕えようと計画していた機関投資家」ではないかと指摘する。
ビットコインETFやマイクロストラテジー株は?
ETF自体は短期的なBTC価格の変動に対して敏感であり続けている。データによれば、過去2営業日で5億5000万ドル以上の純流出が見られた。
US spot Bitcoin ETF netflows (screenshot). Source: Farside Investors
その間、BTC/USDは過去最高値の9万9000ドル以上から、直近の安値である9万800ドル付近まで下落したている。
BTC/USD 4-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
株式購入者も、ビットコイン保有企業マイクロストラテジーに対するエクスポージャーを増やした後、ダメージを受けている。マイクロストラテジー株は11月21日に見られた最高値から35%下落している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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