主なポイント:

  • ビットコインは中東停戦を受けた上昇を維持し、「押し目買い」の注目水準は10万3,000ドルに。

  • 地政学的リスクが続く中でも、機関投資家によるビットコイン流入は堅調。

  • 米連邦準備制度理事会(FRB)のミシェル・ボウマン理事、データ次第で7月の利下げに前向きな姿勢。

24日の米国市場オープン時点で、ビットコイン(BTC)は10万5,000ドルを維持し、強気材料が一気に増加した。

BTC/USD 1-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

アナリスト:ビットコインの「押し目買い」水準は現在10万3,000ドル

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、BTC/USDは前日に記録した4.4%の上昇幅の大部分を維持していた。

中東での戦闘が暫定的な停戦によって一時的に和らいだことが、仮想通貨およびリスク資産の上昇につながった。一方、原油価格は下落を続けている。

トレーダーにとっては、強気相場回復の兆しがいたるところに見られた。

トレーダーのDaan Crypto Trades氏は、X上での最新分析でこうまとめた。

「大規模な流動性吸収と乖離を経て、レンジ下限から強い反発が起きた。現在は過去6週間ほどのレンジの中間あたりに戻っている。」
BTC/USDT 4-hour chart. Source: Daan Crypto Trades/X

アナリストでトレーダー、起業家でもあるマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏は、BTCの値動きが「トレンド転換」を迎えていると述べた。

「10万ドルを下回る大規模な清算が発生した後、現在は上昇トレンドに入っている。すでに10万3,000ドルを突破し、次のレジスタンスに達した」と彼はXで語った。

「今は押し目買いのタイミングだ。10万3,000ドルまで下がったら、そこが積み増すべき水準だ。」
BTC/USD 4-hour chart. Source: Michaël van de Poppe/X

一方、米国とイランの衝突が激化していた時期でさえも、スポット型ビットコインETFへの資金流入は継続していた。

オンチェーン分析プラットフォームのGlassnodeは、ETFの動向について「流入額は控えめだったが、大規模な流出も見られず、これは投資家の信頼を示す注目すべきシグナルだ。」と指摘した。

US spot Bitcoin ETF flows. Source: Glassnode/X

FRBのボウマン理事、7月の利下げを「支持する可能性」

さらなる強気材料として、米連邦準備制度理事会(FRB)が市場の予想より早く利下げに踏み切る可能性が示唆されている。

2024年6月23日、チェコ・プラハで行った講演の中で、FRB監督担当副議長のミシェル・ボウマン氏は、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利下げを支持する可能性を示した。

またボウマン氏は、米国の貿易関税による経済への影響が懸念されていたほど深刻ではないかもしれないとの見方も示した。

「今後のデータでインフレが好ましい傾向を示し、物価上昇圧力が財に限定されるか、あるいは個人消費の減速が雇用市場の弱さにつながる兆しがあれば、こうした展開は我々の政策議論に反映されるべきであり、審議の中で考慮されるべきだ」と彼女は述べた。

「インフレ圧力が抑制されている状況が続けば、次回の会合で政策金利を引き下げ、中立水準に近づけ、健全な労働市場を維持するためにも、私は利下げを支持する。」
Fed target rate probabilities (screenshot). Source: CME Group

CMEグループのFedWatchツールによる最新のデータでは、市場は2025年に予定される2回の利下げのうち、最初の実施が9月FOMC会合になると見込んでいる。

なおコインテレグラフの報道によると、FRB議長のジェローム・パウエル氏は、トランプ大統領からの利下げ圧力を受ける中、6月24〜25日にかけてワシントンで議会証言を行う予定だ。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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