著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
9月第1週(8月31日〜9月6日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比144,715円(11.69%)安の1,093,647円と、およそ1カ月ぶりに110万円を割り込んだ。BTCは先週、一時対ドルで節目の12,000ドルにタッチしたものの、2日からのイーサリアム(ETH)の反動安とビットコインキャッシュ(BCC)の分裂騒動が市場全体の下落に拍車をかけ、BTCは2日から3日にかけて約18万円ほど吐き出し、108万円周辺まで安値を広げた。週末5日には、SushiSwap(SUSHI)の開発者が開発資金捻出のために手持ちのSUSHIトークンを全てETHに交換したとTwitterで公言。これがETHの換金売りを想起させたか、5日のETH相場はさらに安値を広げる展開となり13%ほど押したが、対ドルで心理的節目の10,000ドル(≒106万円)付近で推移するBTC相場の底は堅く、日足終値では同水準を死守している。
第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成