著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

21日のビットコイン(BTC)対円相場は274,023円(5.81%)安の4,439,451円と三日続落。週足では、既に76万円強下落している。

週明け20日のBTCは、中国恒大集団のデフォルトリスクを懸念した幅広いリスク回避の流れに晒され大幅安となり、終値にかけて43,000ドル(≒471万円)割れを試す展開を繰り広げた。昨日の東京時間はこの流れを継ぐ格好で序盤からさらに安値を模索する展開となり、相場は心理的節目の40,000ドル(≒438.7万円)にタッチ。その後は押し目買いが入り自律反発の様相で切り返すと、43,000ドル付近まで戻したが、同水準がレジスタンスとなり、東京時間中盤からはジリ安に転じた。

一方、海外時間に入ると、欧州株や米株価指数先物の反発を味方に粘り腰を発揮し43,000ドル乗せに成功。しかし、今夜結果が出る米連邦公開市場委員会(FOMC)を巡る様子見ムードや、恒大懸念が払拭されない中、寄付き後の米株が上値を重くするとBTCも失速。米市場引け後にも売りは膨らみ、一時は40,000ドルをも割り込むも、押し目買いが入り、終値では同水準を死守した。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。