著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

9日のビットコイン(BTC)対円相場は17,946円(0.35%)高の5,099,603円と小幅反発。

東京時間のこの日のBTCは前日終値(508.1万円)を巡り一進一退の攻防に終始。海外時間に入ると欧州中央銀行(ECB)政策理事会を警戒してドルが上値を重くしBTC相場は底堅く推移したが、理事会が始まるとドルの不安定な動きに連れて一時は502万円周辺まで反落した。しかし、ECB理事会がパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)内の債券購入ペース縮小決定を発表すると相場は下げ止まり、ドルの反落に逆行する格好でBTCは東京時間の高値を更新し520万円にタッチした。

米時間に入ると米主要3指数の下落を受けてBTCも上値を重くしたが、シカゴ地区連銀エバンス総裁の「(米経済は)危機を脱していない」との発言やドル安の進行に支えられ、相場は再び520万円をトライ。しかし、この日の国債入札後に米長期金利が一段安となると、BTCは反落しこの日の上げ幅の殆どを掻き消した。相場は今朝方にさらに一段安を演じ一時はマイナス圏に沈んだが、自立反発の様相で510万円周辺まで戻している。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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