著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

10月第5週のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比152,410円(12.57%)高の1,365,301円と3週続伸し、2017年12月ぶりに終値で130万円台回復に成功した。対ドルでは、週末24日にコインベースにて日足の終値ベースで2018年1月ぶりに大台の13,000ドルに乗せた。

BTC相場は先週末17日から上昇一色となり、22日まで6日続伸。米追加経済対策の成立が楽観視されたことや、英国と欧州連合(EU)の間で通商交渉が再開されたことなどを切っ掛けに外為市場でドル売りが加速。これが週明けからBTCの追い風となり、前週はレンジでの推移に終始した相場は20日、レンジの上方ブレイクに成功した。更に翌21日には、ペイパルの暗号資産(仮想通貨)支払いサービス開始の発表を受け相場は急伸。この日の相場は年初来高値(1,317,850円)を更新し、昨年7月ぶりに130万円台後半を奪回した。

21日の急伸でテクニカル的にはやや過熱感が出た相場だったが、22日から週末にかけても底堅く推移し、25日には心理的節目の140万円にタッチ。その後は高値警戒感から若干押すも、130万円台後半は維持し、下げ幅は限定的となっている(第2図)。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作
 

第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。