著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

26日のビットコイン(BTC)対円相場は173,756円(2.63%)高の6,786,001円と反発し、週足ではプラス圏に浮上した。

24日朝方に起きたCoinbaseのアクセス障害を受けて上値を重くしたBTC相場だったが、この日発表された米個人消費支出(PCE)が市場予想をわずかに下回るも前年同月比で5%と高止まりし、56,000ドル水準(≒646万円)で反発。その後は、モルガン・スタンレーがグレイスケールのビットコイン投資信託(GBTC)のエクスポージャーを増加させたことが米証券取引委員会(SEC)に提出された書類で明らかになったことも相場の味方となり、BTCは660万円を回復した。

25日の相場は日経平均の上昇に連動して東京時間序盤から上値を試したが、58,000ドル(≒669万円)絡みで上値を抑えられ反落。しかし、アルトコインが底堅く推移したことで相場は前日終値周辺で反発し、Arrow Glacierハードフォークが来月9日に迫るイーサリアムのイーサ(ETH)が4,400ドル(≒50.7万円)の上抜けに成功すると、BTCも58,000ドル乗せに成功。一方、米時間では、米市場が休場だったこともあり、相場は一時59,000ドル台(≒680万円)に乗せるも上値は限定的だった。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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