著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
5月第3週(11日〜17日)のビットコイン(BTC)対円相場の終値は9.98万円高(+ 10.67%)の103.5万円とおよそ3ヶ月ぶりに週足終値で節目の100万円を回復した。12日朝方のBTC半減期を目前にロングの投げとロスカットで107万円から一時は86万円まで急反落した相場だったが、イベント通過後はハッシュレートが下落した一方、米国立アレルギー・感染症研究所所長が新型コロナウイルス感染拡大第2波の警鐘の鳴らしたことや、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、13日の講演にてコロナショックの経済への影響が長期化するとの見解を示したことと、追加財政出動の可能性に言及したことが相場の支援材料となった。これにより、相場は12日から14日の間に13万円ほど戻し、9日から11日の下げ幅を一気に奪回。15日には利益確定売り主導で100万円をわずかに割り込んだが、週末の相場は押し目買いが入り反発した。