著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

12日のビットコイン(BTC)対円相場は92万円で下げ渋り、終値は2.4万円高(+ 2.62%)の94.6万円と5日ぶりに反発した。半減期を翌日に控えた週明け11日の相場は乱高下となり、急落した10日終値(93.5万円)から上下に5万円ほど動いたものの、12日午前4時23分に63万番目の半減期ブロックが採掘されると、ネットワーク動向を見守るように様子見ムードが広がった。半減期直後はブロックタイムが平均的とされる10分を超過するブロックも確認されたが、ブロックタイムの遅延は比較的速やかに解消され、安心感が広がると、相場は92万円周辺で下げ止まりジリ高に転じた。この日は米ErisXが米国初となる商品先物取引委員会(CFTC)認可のイーサリアム(ETH)先物を取引開始した他、米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長が、時期尚早な経済活動の再開がコロナ感染拡大の第2波を起こしかねないと警告したことが支援材料となった一方、テレグラムが米証券取引委員会(SEC)との長期にわたる攻防の末、独自ネットワーク(TON)とトークン(Gram)プロジェクトを閉鎖すると発表されると、96万円周辺で上値を重くした。

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