著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

8日のビットコイン(BTC)対円相場は97,067円(2.21%)高の4,487,531円と反発。相場は短期的に450万円台中盤のエリアをレジスタンスに上値が重くも底堅く推移している。

原油価格高騰により景気減速とインフレ加速が同時に起こるスタグフレーションへの懸念が台頭し、週明けから株式市場が荒れ模様となる中、BTC相場は底堅さを印象付ける推移となり、東京時間のこの日の相場は、440万円台で横ばい。東京市場引け後から欧州序盤にかけての米株先の反発に連れ高となり450万円台に乗せるも、手掛かり難の中、上値を伸ばせなかった。米時間に入ると、米国がロシア産石油、石炭、ガス輸入停止、英国が段階的輸入削減で年内停止を発表し、原油高が株価を圧迫しBTCも反落、440万円近辺まで押した。

その後、米原油先物(WTI)に利食いが入り相場が反落するとBTCは逆行高となったが、上述の短期レジスタンスに上値を抑えられ、この日の上げ幅を縮小し440万円台後半で終値を付けた。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。