著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
先週(22日〜28日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比134,420円(2.15%)安の6,121,680円と2週続落したが、週後半から相場は551万円で反発し、下ヒゲが実体よりも長い「下ヒゲ陰線」が2週連続で出現した。
先週のビットコイン相場は、週明け22日から上値の重い展開を繰り広げ、620万円から16日安値の584.2万円まで下げ足を速めた。24日には、米電気自動車(EV)メーカーのテスラが米国においてビットコイン決済を導入したことが好感され、相場は620万円まで戻すも、節目の水準で戻り売りが入り反落。この日は16日安値をも割り込み、翌25日には今月8日ぶりに551万円まで安値を広げた。
これにより、ビットコイン相場は1月27日安値(305.8万円)と2月28日安値(460万円)を基点とする中期上昇トレンドラインを割り込んだが(第2図内黒線)、26日には、前日の強気な米経済指標を追い風に買いが戻り、ショートのロスカットも巻き込み同トレンドラインを回復するほどの反発劇を繰り広げ、心理的節目の600万円を回復した。
第1図:BTC対円チャート 1分足
第2図:BTC対円チャート 日足
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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。