著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

14日のビットコイン(BTC)対円相場は179,061円(3.36%)高の5,502,671円と反発。対ドルでは、前日に200日移動平均線をわずかに割り込んでいたが、昨日の反発で同水準を回復した。

ソラナ(SOL)へのDDoS攻撃や、Binanceシンガポールの暗号資産(仮想通貨)交換業登録申請取り下げ、さらには米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控え、週明けの相場は570万円から一時520万円まで下げ、上値の重い展開で始まったが、昨日はNIKEのRTFKT(バーチャルファッションブランド)買収を好感してNFTとメタバース関連銘柄が上昇。さらに、イーロン・マスク氏が一部テスラ商品のドージコイン(DEGO)決済を可能にする意向をTwitterで表明したことでDOGEが急騰し、BTCはこれらのアルトコインに連れ高となり東京時間から欧州中盤にかけて540万円台半ばまで値を戻した。

その後、対ドルで節目の48,000ドル(≒545.8万円)で相場は失速し、米卸売物価指数(PPI)が前年同月比で9.6%と大幅な伸びとなったことで、今夜のFOMCでテーパリング早期完了が決定される公算が高くなり米株先の下落に連れ安となるも、Block(旧Square)のCashAppが1ドルからのBTC送金機能を発表し反発。今朝方にはNFTとメタバース銘柄がもう一段と高くなるのに連動して550万円台に乗せた。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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