9日のビットコイン(BTC)円は1515万円から売り優勢で取引が始まり、1500万円を割り込み1490万円周辺まで水準を下げた。その後、海外勢参入後も上値の重い展開が続くも、外国為替市場でドル円相場が上昇したことで、円建てBTC相場の下値は支えられた。米国時間に差し掛かると、中国政府の金塊購入再開を受けた金相場の上昇に連動する格好で相場は一時1515.8万円まで戻すも、中国でエヌビディアに対する独占禁止法違反の調査が始まったことや、米インフレ指標の発表を控え、米株式市場が寄付から弱含むと、BTCも反落し上げ幅を吐き出した。中盤にかけては1840万円周辺で揉み合うも、終盤にかけては下値を模索する展開となり、一時は1440万円まで下落。しかし、その後は押し目買いの様相で反発し、終値では1477.5万円まで水準を戻した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。