27日のビットコイン(BTC)円は1401.1万円から取引が始まった。東京時間はジリ高に推移するもはっきりと方向感を示せず、1400万円台前半での推移に終始。欧州勢参入後はドル円相場の下落が相場の上値を圧迫し、1420万円を挟み込み小動きとなった。一方、米国時間朝方に発表された10月の米個人消費支出(PCE)価格指数やGDP成長率は市場予想と合致し、インフレ上振れ懸念が後退。また、10月の米耐久財受注が市場予想を下回ったことも材料視され、米金利が低下する中、BTCは上値を追う展開となり、前日に相場のレジスタンスとなっていた95,000ドル水準(≒1440万円)の上抜けに成功し、1470万円周辺まで反発した。米国市場引け後の相場はやや失速し、終値は1455.8万円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。