著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

2月26日〜3月3日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比1,700,593円(21.87%)高の9,476,543円と大幅に上昇し、ドル建てでは週足終値で63,000ドル(≒945.6万円)を回復した。

先週のBTC円は、700万円台後半で取引を始めると、米国の現物ビットコインETFへの資金フローの改善を好感し、上値を追う展開を演じ、2月29日には960万円にタッチ。一方、その後は高値警戒感から上値を重くし、900万円台前半での揉み合いに転じた。

ただ、テクニカル的な過熱感からも一旦は調整が視野に入ったが、3月1日に全米供給管理協会(ISM)が発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想比で下振れると、BTC相場の下値は支えられた。

週末に入ると、アルトターン(BTC相場の上昇後にアルトコインに資金が流れる減少)が発生し、XRPやビットコインキャッシュ(BCH)相場が急伸。すると、3日海外時間からBTCも徐々に戻りを試し、950万円上抜けを試す展開となった。

第1図:BTC対円チャート 出所:bitbank.ccより作成

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