著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
12日のビットコイン(BTC)対円は8日続伸し、史上最高値の779.8万円に迫る743.8万円で引けた。8日時点で670万円を回復したBTCは、ブラックロックとフィデリティのビットコインETFが、過去30年間の米国のETF市場においてローンチ1カ月後の運用資産残高(AUM)が過去最高となったと伝わり、翌9日には700万円を回復した。週末にはアルトに物色が入りBTCも小確りと推移し、11日には終値で年初来高値(712.9万円)を更新。週明けの相場は小甘い展開で始まるも、複数のウォレットで1つのNFTを細分化して保存するイーサリアム・トークンスタンダードのERC-404で注目されるイーサ(ETF)の相場が急伸すると、BTCも連れ高となり、米国時間に740万円周辺まで上昇。ドル建てでは2021年12月ぶりに50,000ドル(≒746.8万円)にワンタッチした。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成