著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

12日のビットコイン(BTC)対円は、400万円周辺でほぼ変わらずだった。米国のインフレ高止まりを懸念して前日に407万円周辺から400万円割れを試したBTCだったが、昨日は9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、401万円を挟み込み小幅に揉み合う展開で始まった。米CPIはヘッドラインが前月比と前年同月比で市場予想を上回る上昇率となり、一時は米債利回りやドルが上昇し、BTC相場の上値を圧迫したが、ドル円相場の上昇がBTC円の下支えとなり、影響は限定された。また、前月比のヘッドラインCPIと前年同月比のコアCPIは伸びが鈍化し、その他の指数も8月分からの伸び加速は確認されず、米債利回りの上昇が一服すると、BTCは下げ幅を解消した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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