著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

4日のビットコイン(BTC)対円は反発し、409.5万円から410万円台中盤まで戻した。米債利回りの上昇が相場の重石となる中、昨日はADP雇用統計で月間民間雇用者数の伸びが大幅に下振れた他、全米供給管理協会(ISM)の9月サービス業購買担当者景気指数(PMI)や同雇用指数が前月から悪化し、米国債売りに歯止めが掛かった。さらに、米エネルギー情報局(EIA)発表の週間ガソリン在庫が、市場予想の+20万バレルに対して+650万バレルとなった他、ロシアが燃料輸出禁止を近々緩和する可能性が報じられ、原油価格が急反落。これが物価上昇圧力の後退観測に繋がり、米時間のBTC相場は戻りを試す展開となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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