著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
4月3日のビットコイン(BTC)対円は荒い値動きの末、続落した。原油価格の急反発を受け、東京時間のこの日のBTCは377万円近辺から370万円割れを試す展開で始まったが、終盤から欧州序盤にかけてドル買いの流れが一転すると共に金(ゴールド)相場が上昇。BTCもこれに連れ高となる形で下げ幅を奪回すると、一時は380万円を回復した。一方、その後のBTCには買いが続かず反落。米供給管理協会(ISM)の製造業動向レポートは景気減速と物価上昇ペース鈍化を示す内容となったが、BTCは一部の米テクノロジー株の下落に影響されてか下げ足を速めた。さらに今朝方には、CZがインターポールに国際指名手配されたとの噂が広まり、BTCは一時急落。後にCZ本人が噂を否定し買い戻されたが、プラス圏回復には至らなかった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成